YouTubeの成功は数字によって判断されます。最初の1か月はチャンネルの基盤作りであり、数字の成果を期待するべきではありません。
多くの場合、初めの1〜3か月は結果が出ません。過度な期待はモチベーションを下げる要因となります。
そこで、「数字」に注目し、マインドセットとして数字の動向を追うことが重要です。感情に左右されず、基本的に数字にフォーカスすることを心がけましょう。
YouTubeを感情論で運営するのは危険です。
数字のみを重視し、成果の原因が分かっているものに集中することが大切です。
何かがヒットするかもしれないという期待だけではなく、実証された要素や理由があるものに取り組むことが重要です。ただ試してみるだけでは時間の無駄です。
最初の1か月は、まず数字を把握し、毎日の調査を通じてなぜその数字になったのかを理解することが必要です。数字の背後にある原因がわかれば、数字が悪くてもチャンネルは成長していきます。
また、出演者だけでなくマーケターも関与する場合は、マーケターも企画会議に参加させるべきです。出演者だけではズレた原因が挙げられ、その結果分析も大きくズレてしまう可能性があるからです。
▪️登録者数や再生数について
登録者数を初期段階で見る必要はありません。初めの段階では「1か月目でたった100人か...」や「ついに1000人到達した」といったことに一喜一憂しても意味がありません。
チャンネルごとに1か月目で100人しかいない場合もあれば、3000〜5000人に達する場合もあります。登録者数に惑わされるよりも、後述するアナリティクスの数字の上向きトレンドを確認することが重要です。
それが向上傾向にあれば、登録者数が伸びていなくても問題ありません。
同様に、初期段階では再生数も気にする必要はありません。実際には初めの段階でこれらの数字にこだわるとモチベーションが低下します。これらの数字をできるだけ見ないようにしましょう。
重要な数字は「平均視聴回数」と「視聴者維持率」
スタート段階で重要な数字は何でしょうか?それは「アナリティクス」の画面から確認できます。
YouTube Studioで「アナリティクス」をクリックし、「視聴者」というタブを選択します。ここで「詳細」をクリックすると、「視聴者あたりの平均視聴回数」という項目が表示されます。この項目をチェックしましょう。
もし1か月間で平均視聴回数が2回未満であれば、視聴者は既に興味を失っている可能性があります。このようなチャンネルはリピーターを獲得できず、次第に視聴回数が減少してしまいます。
次に注目すべき数字は視聴者維持率です。YouTube Studioの「コンテンツ」をクリックし、個々の動画を選択します。そして個々の動画の「アナリティクス」をクリックし、「エンゲージメント」というタブを開きます。
「エンゲージメント」タブから視聴者維持率を確認できます。視聴者維持率は、視聴者が動画を最後まで視聴した割合を表します。
現実的には、全ての視聴者が最後まで動画を視聴することはほとんどありません。しかし、このパーセンテージを高めることは目安となります。
ジャンルや時期、競合他社の動向などによって目安は異なりますが、エンタメ系では35%以上、ビジネス系では40%以上の視聴者維持率が望ましいです。
例えば睡眠音楽や咀嚼音を聞かせる動画(ASMR系)の場合は、60〜70%以上で成功と言えます。
また、チャンネルを開設した時点で既にファンや顧客をチャンネルに呼び込んでいる場合は、最初から50〜60%程度に到達することも珍しくありません。その後、視聴者が飽きて数字が下がり、40%程度に落ち着くことを目指すのが一般的です。
まとめ
以上のように、YouTubeマーケティングにおいては数字の重要性を理解し、分析方法を適切に活用することが必要です。
初期の段階では登録者数や再生数にこだわるのではなく、平均視聴回数と視聴者維持率に注目しましょう。
これらの数字を通じてチャンネルの成長や視聴者の興味を把握し、適切な戦略の立案に役立ててください。
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